アメリカ心理学会に入った

なんと、アメリカ心理学会に入会した。

 

古典的なものから最新ものまで、心理学の知見

はすべてここに集まっているといってよい、

世界的な組織である。

 

ウェブサイトは閲覧したことがあったが、

入会するなんて、思ってもみなかった。

社長と、外国からでも入れるのかな〜?って

話してたのをふと思い出して、

サイトを見てみると、参加申し込みの文字が。

 

どうせめちゃくちゃ高いんだろうし、

外国から参加するとなれば、

手続きだってめんどくさいに決まってる。

そう思っていた私は、冷やかしぐらいの気持ちで

プランと料金の説明をクリックした。

 

なんと、インターネット上で、

学位や所属、住所等を英語で登録し、

クレジットカード決済するだけで、

しかも年間50ドルで、参加できる...

 

 

この年間50ドルがどれだけすごいかというと、

まず、心理学に関する論文のデータベースが

見放題。

PDFダウンロードにはお金がかかるもの

もあるけど、相当な数が、無料で見れる。

 

メルマガも配信され(種類豊富で選べる)、

学会誌も郵送&ダウンロードで見れ、

第一人者によるオンラインコース5個分無料、

Podcast視聴無料(字幕がサイトにベタ打ちされているので、日本語表示できる)、

精神疾患に関するリソース閲覧無料...

 

なにこれ。本当に、50ドルでいいのか、

意味が分からなかった。

 

知っている人は知っている、

あの、学習性無力感やポジティブ心理学

第一人者、マーティン・セリグマンの対談が、

普通に会員サイト上で聴ける。

しかも、そのレベルの1時間ずつほどの

講演が、ゴロゴロ転がっている。

 

日本の学会で、海外の研究者による特別公演を

聴くために、「大会」参加費(だいたい5000円

から15000円くらいする)を払っていた私は、

衝撃を受けすぎて、もはや泣きそうだった。

 

こんなのじゃ、日本はいつまでたっても、

後進国だ。

 

今まで、特定の学会に年会費を払ってまで

参加する意味が見出せず、大会参加費を

払って複数の学会に出入りしていたが、

そんなことが馬鹿らしく思えるレベルの

圧倒的なコンテンツ量だった。

 

黒船を初めて見た日本人は、こういう気持ち

だったに違いない。

 

 

これを知らないで仕事しているなんて、

損しているというか、

もう、職業倫理を問われるレベルに感じた。

 

絶え間なくアップデートされているのに、

何年も前に外国で出版された本の翻訳本を

読んでいるのでは、到底追いつけない。

 

かたや、日本の心理オープンチャットでは、

オンライン研修の情報を流せば、

拝金主義だの宣伝だのと揶揄され、削除対応。

 

膨大なコンテンツから、

その情報がどれだけ信頼に値するかを

見極めて選択していく、

受け手のリテラシーを高めればよい問題だ。

 

ルール違反を犯しているのでない限り、

学ぶ機会の提供自体を制限するのは、

ナンセンスだと思う。

 

APAへは、ここから入会できますので、ぜひ!

https://join.apa.org/?_ga=2.225411090.984496858.1612620744-2087364455.1612620744

 

これまで、「どうせできっこない」と、

どれだけのことをやる前から諦めてきたの

だろう...

 

そのマインドセットを捨ててやってみたら、

大抵のことはできると気がついた。

 

毎日ほんと飽きないなぁ。