やりたいことvsやらなきゃいけないこと
これは、自分にとって永遠の課題。
私の場合、気づいた時点で既にやりたいことには手をつけている状態のことが多い。
そして、一度手をつけたら、あまり途中でやめたくない。次、いつターボが回るかわからないし、途中でやめたことを忘れる可能性すらある。
結果として、やらねばならないことが先延ばしになる。
そして、やらねばならないことの中にも、順位がある。誰かにお願いするための準備と、自分で完結させられるもの。
この場合、誰かにお願いするものからやらないと、明らかに後ろがつかえてしまうので、自分でしかできないことは、最後に取り掛かることになる。
...そして、今日も、自分にしかできないことの締め切りを跨ぐ。
昔、恩師の「締め切りには、仮の締め切りと、真の締め切りがあって、真の締め切りさえ守ればいい」という言葉に激しく共感した自分は、二つの期日を確かめるようにしている(この時点で、仮の締め切りは守れる気がしていない)。
ギリギリで滑り込み、なんとかなる経験をすると、「締め切り近いけど、まだいける」と先延ばしする行動が強化され、さらにギリギリまで放置してしまうようになる。
こうして、締め切り間際に猛烈に高い生産性を発揮する。
このような現象は、心理学では、「スキャロップ」と呼ばれる。正確には、その行動(仕事する)の結果、一度いいことがある(例:締め切りに間に合う)と、その後しばらく行動が止まり、時間経過とともに反応率が高まる。そして、次のいいこと(例:締め切り)の直前に、反応率のピークがくるという現象。
ネズミにも、この現象は見られる。
これは、動物として、ごく自然なことということだ。
それでも、前もって計画を立てて、目先の小さい利益を我慢して将来の大きい利益のために頑張れることが、人間の凄いところである。
ただ、そんな理屈は分かっていても目先の利益に手を伸ばしてしまうタイプなので、諦めることにした。